鳥取県議会議員広谷なおきの公式ホームページ。「なおちゃんのほっと通信WEB版」を配信。県政と住民との声の往復【広谷なおきの情報ひろば】

鳥取県議会での一般質問

アニメによる活性化について

広谷県議質問　去る７月28日「京都アニメーション」の制作拠点で放火・殺傷事件が発生し、死者35人負傷者34人という大惨事となった。犠牲になられた方々のご冥福を祈るとともに、お見舞いを申し上げます。

アニメや漫画によって地域振興を図っている本県にとっても誠に残念なことですが、事件後、県内において県庁や岩美町内に募金箱やメッセージボードが設置され「京都アニメーション」の再建を応援しました。岩美町では全国各地から大勢の「Ｆｒｅｅ！」ファンが訪れ募金やメッセージ発信に応じてくれた。この事件と、県内での対応について平井知事の所見を伺う。

平井知事答弁　まことに痛ましい事件であり、痛切の念を禁じ得ない。亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げたい。京都アニメには、県内を聖地にして頂いた恩義があり、これからの復興を応援して行かなければならないと思う。
　募金やメッセージで応援したが、メッセージでは、「Ｆｒｅｅ！」があったから岩美と出会うことができた、などと胸に迫るものもあり、募金とともに京都アニメにお届けした。

質問　さて、鳥取県では漫画とアニメによって地域活性化を図る目的で平成24年に「まんが王国とっとり」を建国し、さまざまな取り組みを展開してきた。建国から７年が経過したところだが、「まんが王国とっとり」に対してどのように評価をするのか伺う。

知事答弁　平成24年の「まんが王国」建国以来「国際まんが博」「マンガサミット」などさまざまな企画を展開してきたが、経済・観光ばかりでなく、「子どもの夢を育む」「将来へのチャレンジ」なども含めて一定の貢献や成果があったものと考える。今後もさまざまに展開して行く。

酪農振興について

質問　わが国の酪農は、農家戸数と飼育頭数の減少、生乳生産量の減少、子牛価格の高騰、ＴＰＰ11発効後の関税引き下げによる競争、自由化による輸入生産物の増加など、将来に向けてさまざまな危惧を強いられている。

本県では、平成28年度から国の「畜産クラスター事業」により経営の大規模化が進み、生乳生産量も増加しているが、それらのクラスター事業は平成30年度末には終了予定になっている。しかし県内の酪農家の中には平成31年度以降も規模拡大したい農家もあり、今後もこのクラスター事業のような支援制度が必要だ。県としてどのように考えるか伺う。

一方、小規模・家族経営の酪農家が、しっかりと経営を維持できることがリスク回避の面からも重要だ。こういう小規模・家族経営の農家も県として支援する必要があると思う。知事の所見を伺う。

知事答弁　県版クラスター事業は現在行っているところだ。国のクラスター事業については、政府にＴＰＰや日米対策をしっかりやることの一環でクラスターについても働きかけて行く。小規模農家の支援策も重要で、関係者と話し合って行く。

質問　休日の取れない酪農・畜産農家においても「働き方改革」をして行かなければ、後継者を確保できず、現にある酪農農家も疲弊している。そのために「酪農ヘルパー制度」があり、農家の休日を確保し、次世代の酪農家の育成にもつながっている。しかし平成25年に国の事業費１億円が無くなり、以後は県と大山乳業とが積み立てた１億円を取り崩しながら継続してきたが、それも３年後には底をつく。後継者の確保と育成、農家の負担の軽減などの面からヘルパー制度を維持するために県として支援がぜひ必要と思うが、知事の所見を伺う。

知事答弁　ヘルパー制度もぜひ継続すべきと考える。県としては体制整備をし直し、持続可能な形でヘルパー制度を維持できるよう、大山乳業など関係者と話し合って行く。

質問　「酪農の祭典」と言われる「全国ホルスタイン共進会」が、来年宮崎県を中心に開催される。ぜひ、本県からの代表牛がよい成績を収めることを願うものだが、県としてホルスタイン共進会へ向けての対策と支援について考えを伺う。

知事答弁　来年の第15回全国ホルスタイン共進会・宮崎大会に向けては、よく戦略を練り今度こそ優等賞を取ろうと皆さん張り切っているところだ。若い酪農家が夢を抱いてチャレンジするのにふさわしい大舞台だ。県・地域として、協力を惜しまず推し進めて行く。